緋銅に新しいコンセプト作品が誕生しました。宝石業界の「インクルージョン」は、鉱物などに入っている不純物の総称として使われていますが、「包括」「包含」のコンセプト「インクルージョン」は、異なる個性をもつすべての人が含まれ、排除されず、尊重される社会や働き方を意味する方です。★円・正六角形・正方形・・・性別や人種、民族や国籍、社会的地位、障害の有無など。★表と裏で異なる折り重なるデザイン・・・多様な人々が互いに個性を認め合う。★アンバランスなライン・・・一体となって共生する状態。★仕上がりの色ムラ・・・排除せず、尊重する。自分には緋銅の作品で自己表現（意思表示）することしかできませんが、インクルージョンの思想は共感するものであり、ものづくりに関わる者として作品を通じて多くの方に認知して共感してもらえるきっかけとなれば幸いです。ご自身用はもちろん、お誕生日、記念日のプレゼントにも自信をもっておすすめします！＜日本伝統技法の緋銅＞【緋銅の作り方】綺麗に磨いた純銅を『限界』まで熱して、いいタイミングでホウ砂水溶液の中で急冷することで、銅本来の特殊な緋色の皮膜を定着させる非常に困難な技法です。【銅の色】釉薬や塗料といった発色材料（コーティング）を使用していない自然な発色です。また、仕上げに蜜蝋、研磨剤など一切使用しておりません。＜作家から一言＞厚さ1.8㎜の1枚の銅板から、表面と裏面に円・正六角形・正方形をそれぞれヤスリなどを使い削り出しを行います。段差の厚さは0.2mmと薄いですが、逆に0.2mmの範囲でラインを成形しなければなりません。一度のミスが致命傷となりますので、繊細かつ集中が必要な工程に伴う、身体の負担は大きいため、制作に専念する生活となりました。研磨の工程では、ラインが消えないようにラインを磨かないといけません。いつも以上に、工程を細分化して細心の注意を払って作り上げます。最後に緋銅の作業となります。銅の融点は1083℃に対して、1,000℃近い温度の火で表面をあぶります。焼きすぎると当然溶けます。色を均一に出す技術を必要とします。【鮮やかな赤色】最高の赤色は、非常に困難な技術です。・前処理での綺麗な磨き・炎の状態・炙る位置（銅板の火の当て具合）・融点寸前の金属の色の見極め・硼砂水溶液の状態・素早くホウ砂（飽和液）水溶液に入れ急冷するタイミングなどすべての条件を満たしたときに、最高ランクの緋銅が完成します。今回は、形状も複雑で融点寸前の金属の色の見極めがとても困難な状況でしたが、ホウ砂水溶液に入れると、ジュッと…。取り出すと目を奪われるほどの赤色と銅の内面から光輝いていました。何度見ても、その色合いと輝きに見惚れています。銅がこんなにも美しいものなのか、誰もがこの緋銅を見て感じることでしょう。RINPLAの作品は、一つ一つ真摯にお作りしています。緋色は、火の入れ方により多少の色のむらがございます。また、火の当らない裏面は、かなりの確率で色のむらとなります。毎回同じようになりません。しかし、それもまた銅の自然な色合いと風合いを楽しんでいただける世界にたったひとつしかない作品として自信をもって販売しております。＜仕様＞純銅：縦37mm・横24mm・厚み1.2~1.5mm平Cかん：真鍮（金メッキ）ネックレス：SV925 小豆 50cm メッキあり＜お手入れ方法＞緋銅の色は酸化皮膜を利用したものです。表面の色合いを長く楽しむコツは、使用中、使用後は表面が他のものとぶつからないように管理してください。また、柔らかい布で乾拭きをすると輝きを長く保つ事ができます。チャック付の小袋などに入れておくこともお勧めします。＜赤い色のアイテムのポイント♪＞一般に赤い色は「めでたい、喜ばしい慶事、にぎやか」の意味を表し、「おめでたい色」、「縁起がよい色」とされています。神社仏閣の鳥居の赤、赤飯、赤ちゃん、還暦祝いなど…縁起のよい赤い色のアイテムを身につけましょう。＜結婚7周年は銅婚式＞銅婚式は結婚7年目という家族や財産など、安定する時期を「銅」に例えて、その安定を祝います。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝この作品を実際に見てみたい方は、工房でご覧いただくことができます。なお、予約制となりますので、事前にご来店予約をしてください。