DENON（デノン） PMA-235 プリメインアンプ 整備済み 完動品です。入手した動作不安定品を整備したものです。1975年発売のアンプで、大ヒットしたPMA-300、500、700シリーズのデザインとはがらりと変わり、すっきりとしたデザインで登場しました。文字のフォントやスピーカー端子などにアメリカのマランツやマッキントッシュ社の古いアンプを彷彿させます。この時代に定番となった全段直結純コンプリメンタリー回路を採用し、機能を絞って基本性能を充実させることに重点を置いたアンプです。入力はPHONO1、2（MM）、TUNER、AUXの4系統にTAPEが1系統です。出力は8Ω負荷で35W×2です。リアパネルのシュートピンを抜くことでプリとメインを分離することができます。比較的コンパクトな筐体ですが電源トランスも大きく重さは11kgあります。フロントパネルやツマミはアルミ無垢でトーンコントロールは11ポジションクリック付きです。出力トランジスタは、ダーリントン接続された2つのトランジスタを1つのアルミキャンボディに収めたモトローラ製が装備されています。1970年代中頃までのDENONアンプは多くの機種で終段にモトローラ製トランジスタを採用していました。非常に美しい音色のトランジスタで当時の国産素子にはない魅力があったのだと思います。上級兄弟機のPMA-255は出力は大きいものの国産素子で235とは音色が異なります。整備にあたり、音質向上を目指して電源ブロックコンデンサ以外の全てのアルミ電解コンデンサをニチコンのオーディオ用Fine Goldに交換しました。小信号トランジスタについてはコンデンサ交換後にアンプの正常動作が確認できたため無交換としました。DCバランスと終段バイアスは再調整しています。整備作業で実感したのは、部品の配置が左右対称で合理的であり、またコネクタを有効活用することで非常に整備性が高いということです。良く考えられた設計だと思います。音質は先に述べたように艶やかで美しいものです。経年による小傷などがありますが概ね美品です。ただ完全美品をお探しの方はご遠慮ください。出品内容は本体のみです。ゆうパックおてがる版120サイズでの発送を予定しています。到着時に動作しない場合を除きノークレーム、ノーリターンでお願いします。